真空注型とは |
/vacuum casting |
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真空注型は、金型の代わりに3Dプリンターや切削加工などで製作したマスターモデルを基にシリコンゴム型を作り、真空状態の中で型にウレタン樹脂を注ぎ込み、反応硬化させて射出成形品に近い樹脂の複製品を作る技術です。金型より短納期、低価格で樹脂製品を提供します。小ロット品の製作に有効です。

メリット
・金型に比べ短期間(マスター完成後、最短3日で頭出し)、低コスト(10~20個の製品製造時、最安値な製造方法)
で複製品を製作することが可能
・JIS規格JIS B 0405 中級レベルの製品精度が製造可能
・塗装や着色、ゴム硬度など表現方法が豊富
・樹脂や金属部品のインサートなど一体注型も可能
・ゴム型の場合、アンダーカットがあっても多少の無理抜き可能
デメリット
・材質の選択肢が少ない
(射出成形品と物性が異なるので、強度テストとかには適していない)
・寸法精度は、元のサンプルの精度に依存する
・シリコンゴムなどで型を作るので、型自体の耐久性が低い
・時間経過とともに黄変する。
・1つのゴム型で、ウレタン樹脂は20個、透明品は10個程程度しか注型できません。
(真空注型時に発生する熱でゴムが劣化)